緑の学校 その

海辺を歩く

 

 

6月18日、月曜日、曇りときどき小雨。

今回の「緑の学校」は、”海のある街・鎌倉"ならではの海辺の自然観察。

開催場所は、唱歌『鎌倉』に♪〜剣投ぜし古戦場〜♪と唄われた稲村ケ崎です。

 

 

講座のはじめに、

「このあたりの樹々はほとんどが常緑の照葉樹です。

 植物は、強い日射し、激しい温度変化、強い潮風や乾燥に耐えるべく、

 肉厚で光沢がある葉や長い地下茎をもつなど、海岸性植物特有の特徴をもって、

 過酷な環境を生きぬいています」

と説明がありました。

 

 

海岸の崖地から観察開始。

 

 

 

ハマボッス、ハマダイコン、ハマヒルガオ、ハマウド、ハマカンゾウ、ツルナ、

ボタンボウフウ、ラセイタソウ、ハマカンゾウ、タイトゴメ、コウボウシバ、

ハマエノコロ、イワダレソウ、ハマナデシコなどを観察。

 

 

稲村ヶ崎と七里ヶ浜の間に注ぐ音無川。

例年は川底におり、カニや小さな魚など河口の生きものを観察するのですが、

今回は増水していて無理でした。

 

 

 

午後からは、浜辺に漂着していた海藻を観察。

鎌倉の近海には300種前後の海藻が生い茂っていて、海の生きものをはぐくみ、

豊かな生態系に重要な役割をはたしているとのことです。

 

 

今日も講師の先生のナビゲートで、海辺の自然観察のおもしろさを

満喫していただけたのではないでしょうか?

心配していた雨も何とかこらえてくれて・・・、感謝です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 



緑の学校 その

緑との共生

 

6月4日、月曜日、晴れ。

 

日々の暮らしのなかで、私たちはどのように緑とかかわり、

緑からどのような恩恵を受けているでしょうか?

第3回の講座では、おもに緑の環境的役割について考えてみました。

 

 

湯浅先生のお話は、

「緑の環境的機能としては、CO₂の吸収が知られていますが、

鎌倉でもっとも多くのCO₂を排出しているのはなんだと思いますか?」

という問いかけではじまりました。

答えは「ヒト」。

 

 

鎌倉市民が排出するCO₂を吸収するためには、

直径30センチのオオシマザクラ45万本も必要だそうです。

 

 


人間は生きて呼吸しているだけで環境に負荷をかけているわけですが、

都市生活による自然環境の劣化は今、さまざまな問題をひきおこしています。

ヒートアイランド現象が問題となるこれからの季節、

緑は天然のクーラーとなってくれます。

 

 

 

対策の1つとして、屋上緑化や壁面緑化の例が紹介されました。

文化的にも心理的にも、私たちは緑からははかりしれない恩恵をえているようです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 



緑の学校 その

新緑を楽しむ

 

 

5月14日、月曜日。

昨日の豪雨がウソのように、みごとに晴れわたりました。

燃えるような緑に包まれて、佐助稲荷から源氏山公園へと歩き、

今年度はじめての自然観察会を行いました。

 

 

鎌倉らしい筑地塀をながめながら佐助隧道へ。

 

 

 

 

隧道を抜けた崖地では、イノデ、ゼンマイ、ミゾシダ、リョウメンシダ、ホウライシダなど多くのシダ類や

カラムシ、イヌショウマなどを観察。

 

 

 

塀の上にこぼれる花や門構えの風情を感じつつ佐助稲荷神社へ。

 

 

 

 

1年中水位が変わらないといわれる佐助稲荷の霊狐泉。

この水は佐助川からやがて滑川へと流れます。

 

 

リョウメンシダやジュウモンジシダを観察しつつ、銭洗い弁財天方面へ。

 

 

 

 

この崖にはスイカズラとテイカカズラが咲いていて、風にのって上品なよい香りがながれてきます。

 

 

源氏山に到着。

 

 

昼食のあとは、自然観察で使うルーペや双眼鏡、図鑑の話。そして解散場所の巽神社へ。

 

 

高い木のてっぺんからアカボシゴマダラ(夏型)が、帰途につく「緑の学校」を見送ってくれました。

おつかれさまでした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 



緑の学校 その

鎌倉のサクラ

 

 

4月16日、月曜日、晴れ。

 

平成30年度の「緑の学校」がはじまりました。

 

 

第1回目のテーマは「鎌倉のサクラ」。

講師は、『花おりおり』の著者、湯浅浩史先生です。

講義は50枚を超える美しいサクラの画像からはじまりました。

 

 

 

 

鎌倉の山を歩くとよく見られるオオシマザクラとヤマザクラ。

 

 

 

 

サクラの種類の見分け方。

 

 

鎌倉が発祥の地と言われるオオシマザクラ系の八重桜、「普賢象桜」のことなどなど。

 

 

後半は、「田の神様のとどまる場所」という「サクラ」の語源から、

花見の起源まで、興味のつきないお話がありました。

 

来月は自然観察。新緑を楽しみつつ、鎌倉らしい植生を見て歩きます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 



緑の学校OBたちのスキルアップ自然観察会

早春の鎌倉中央公園を楽しむ

 

 

3月19日、月曜日、くもり。

 

鎌倉の「緑の学校」を修了した人たちは、年ごとにOB会を結成し、

卒業後も自然観察会を続けています。

 

 

そして毎年1回、会のリーダーたちが集まって情報交換をしたり、

日ごろの自然観察力を深めるためにスキルアップ自然観察会を行っています。

今年は、早春の息吹を楽しみつつ、鎌倉中央公園でスキルアップ自然観察会を行いました。

 

 

五感はフル活動。

エナガやシジュウカラ、コゲラの声が聞こえてきます。

 

 

 

 

タチツボスミレ、キランソウ、カテンソウ、ヒメウズ・・・、

あまり目立ちませんが、可憐な花を咲かせています。

 

 

 

 

 

講師からは、鎌倉の自然の特徴、ハコベ属の種類や構造、ネコノメソウ属の話がありました。

 

 

おつかれさまでした。

 

把握できているだけで現在、12の会、のべ218名の人たちが活動中。

すごい数の人たちが、毎月のように、鎌倉や周辺の自然に強い関心をもって歩いておられる。

その事実に驚かされます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 



緑の学校 その

鎌倉の紅葉 ――卒業遠足――

 

 

 

12月4日、月曜日、晴れのち曇り。

「緑の学校」では、この1年間、鎌倉の山、海辺、湿地などへ出かけて、

自然を観察してきましたが、今日はその最終回です。

ともに学んだ仲間とともに、紅葉のピークを迎える「獅子舞・天園ハイキングコース」へ、

卒業遠足に出かけました。

 

 

史跡永福寺跡で、今日歩くくコースの見所を聞きます。

 

 

ハイキングコースに入り、二階堂川の源流を遡ります。

 

 

オリヅルシダ、ノコギリシダ、ジュウモンジシダ、リョウメンシダ等々、このあたりはシダの宝庫です。

ここを越えると・・・・、

 

 

 

見えてきました、燃えるような紅葉!

今年の鎌倉では、2度の台風によって、潮風でやられてしまったモミジも多いのですが、

獅子舞の紅葉はみごとです。

 

 

山の上からの眺望。コナラも黄葉しています。

 

 

お昼を食べた後、尾根道を下ります。

 

 

朝からよく歩いたので、みなさん少々疲れてきた頃かと思いますが、

フユイチゴのかわいい実を見ると、元気がでますね。

 

 

今年の「緑の学校」の最後を飾ってくれたのは、ヤクシソウ。

 

「『緑の学校』の修了は、自然に親しむ生活のはじまりです」

本年度の「緑の学校」を締めくくる、講師の言葉でした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 



緑の学校 その

源実朝の『金槐和歌集』の花と緑

 

 

11月20日、月曜日、晴れ。

今日は、湯浅先生の本年度最後の講義です。

鎌倉幕府3代将軍、源実朝が編纂した『金塊和歌集』をとりあげ、

歌集が生まれた背景や、歌から読み取れる鎌倉の古環境をたどりました。

 

 

鎌倉・室町・江戸幕府を通して、39人の将軍がいるなかで、歌集を編纂したのは源実朝ただ一人。

世界的にも稀有な例とのことです。

湯浅先生のお話は、『金槐和歌集』成立の背景からはじまりました。

 

 

若くして将軍の位につき、母・政子や周囲の人間に従わざるをえなかった人生。

そのことへの反抗と、周囲の反対を押し切って京からもらった嫁がもたらした京文化への憧れ。

『新古今和歌集』に父・頼朝の歌が2首入っていることや藤原定家の影響等々。

実朝が歌の世界にのめり込んでいった、背景や境遇を考えると、

鎌倉時代に生きた実朝のことが、とても身近に感じられます。

 

 

また、歌は当時の植生や地形を知るための一級の資料になる、というお話もありました。

〜鶴岡仰ぎてみれば嶺の松 こずゑ遥かに雪ぞつもれる〜

〜八幡山木たかき松にゐる鶴の はね白妙にみ雪ふるらし〜

〜梓弓磯べに立てるひとつ松 あなつれづれげ友なしにして〜

などの歌をとりあげて、その当時の鎌倉の古環境(古植生や古地形)をふりかえってみました。

 

金槐和歌集に詠まれた植物から、サクラ、マツ、ウメ、ハギ、ヤマブキなど、

実朝が愛でた大倉御所の庭の風情を想像し、実朝自身の人柄に思いをはせることにも面白さを感じました。

 

本年度の緑の学校は次回で最終回、自然観察「鎌倉の紅葉」です。

お別れ遠足を楽しみましょう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 



緑の学校 その

 

ネイチャートレイル 鎌倉―横浜

 

 

11月6日、月曜日、晴れ。

本日の緑の学校は、鎌倉から横浜へのロングコース。

鎌倉霊園正門前から広大な霊園を抜けてハイキングコースにはいり、

市境を越えて、「横浜自然観察の森」を訪れました。

 

 

モミジバフウの紅葉を見ながら、静かに霊園を抜けます。

 

 

ハイキングコースの手前。

「このあたりは『近郊緑地特別保全地区』に指定されている、特に良好な自然環境を有する地域で、

 後ろの深い緑の山は鎌倉の秘境と呼ばれる番場ヶ谷。谷底には、滑川に合流する吉沢川の源流があります」

という説明がありました。

 

 

ハイキングコースの入口で、林縁の植物を観察してます。

 

 

 

シロダモの花は1年をかけて、赤く熟すそうです。

 

 

ヤブコウジも赤い実をつけています。

「ヤブコウジ・スダジイ群集は、常緑広葉樹林の多い鎌倉らしい植生です」と。

 

 

小さな花の構造をルーペでのぞいたり、シダの種類を観察したり、野鳥の声に耳を澄ませたりして・・・、

 

 

ようやく市境に到着。

 

 

「横浜自然観察の森」で昼食を食べ、午後の観察はアオジの声からはじまりました。

 

 

ヘイケボタルの湿地では、種をつけたツリフネソウ、アサザ、アキノウナギツカミなどを観察。

 

 

今日の自然観察もそろそろ終了です。

近くの草むらでは、クサヒバリの音が聞こえていました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 



緑の学校 その

湿地の動植物 ――鎌倉中央公園――

 

 

10月2日、月曜日、曇り。

深まりつつある秋のなか、鎌倉中央公園で湿地の動植物を観察しました。

 

 

このあたりはもともと旧深沢村山崎地区の人たちが耕作していたところだそうで、

田畑のある里山の風景とともに、今では貴重な自然環境となった湿地が残されています。

 

 

観察に出かける私たちを見送るように、アオサギが飛来しました。

 

 

カツラの林には、メイプルシロップのような甘い香りがただよっています。

 

 

  

 

このあたりには毎年、ミゾソバとオオミゾソバとツリフネソウが咲き乱れるのですが、

どういうわけか今年はツリフネソウが激減していました。

 

 

よく似た植物の個々の特徴や見分け方を知ったり、

 

 

童心にかえってイナゴやバッタをさがし、虫の音に耳を澄してみたり、

 

 

 

ルーペをのぞいては、植物の造形やそこに秘められたしたたかな生き残り戦略に感嘆!

 

 

講師の先生のナビゲートによって、さまざまな角度から自然にアプローチし、五感で感じ、

堪能した一日でした。

 

今月は10月23日に、湯浅浩史先生の座学、

「源実朝の金槐和歌集の花と緑」があります。

お愉しみに。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 



緑の学校 その

初秋の鎌倉広町緑地

 

 

9月4日、月曜日、曇り時々雨。

後期の緑の学校は「鎌倉広町緑地」からスタートです。

 

 

午前中は、きはちの窪から反時計回りでうさぎ山の尾根道に出る周回路を歩きました。

 

 

 

 

 

 

 

下見の時は暑さを心配しましたが、この日、広町の草花たちはすっかり秋の装いです。

前夜の雨のせいでしょうか、しっとりと瑞々しく潤っています。

 

 

 

午後からは、御所谷方面の観察。

 

 

 

 

 

 

市民の方々の活動によって田んぼや畑が維持されているからこそ、

虫も、小動物も、植物も、人をも含めた里山の豊かな生態系が残されています。

 

 

観察会も終わるころ、大粒の雨がふってきて大エノキの下で雨宿り。

 

 

大エノキは実をいっぱいつけていました。

 

来月は鎌倉中央公園です。

 

 

 

 

 

 

 


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