緑の学校 その

ネイチャートレイル 鎌倉ー横浜

 

 

11月11日、月曜日、曇り、晴れ、にわか雨。

 

毎年、「緑の学校」の第9回では、

「鎌倉霊園―天園ハイキングコースー横浜自然観察の森」というロングコースを歩き、

市境を越えて緑を堪能しているのですが、

今年は台風の影響で、鎌倉のハイキングコースが通行止めとなっているため、

「横浜自然観察の森」を中心とした自然観察となりました。

 


 

 

午前中はヘイケボタルの湿地から尾根道を行く「コナラの道」、

 

 

午後は湿地や川のある「ミズキの道」と名付けられたネイチャートレイルを歩きました。

 

 

 

 

秋も深まったこの季節、花は少なくなっていましたが、

木の実・草の実のさまざまな形や彩りが、目を愉しませてくれました。

 



緑の学校 その

源実朝の『金槐和歌集』の花と緑

 

10月28日、月曜日、晴れ。

 

 

今日は、湯浅浩史先生の今年度最後の講義です。

 

鎌倉幕府三代将軍・源実朝が編纂した『金槐和歌集』に焦点をあてて、

実朝の人となりや置かれた立場、和歌集が成立した背景をたどりました。

 

 

実朝の京への憧れ、母・政子の反対を押し切った嫁選び、歌を詠みはじめるきっかけなど、

湯浅先生のお話を聞いていると、800年以上前の武家世界を生きた人物が、

今の時代にいてもおかしくない一人の青年として感じられました。

 

 

講義のなかでは、

 

〜我宿の籬のはたてに這う瓜の なりもならずもふたり寝まほし〜

 

という実朝の人柄を彷彿とさせるような歌の紹介があり、また一方では、

 

 

歌に詠まれた植物をとりあげて、当時の自然環境を分析したりしました。

 

たとえば、

 

〜八幡山木たかき松にゐる鶴の はね白妙にみ雪ふるらし〜

 

という歌からは、当時の八幡宮の山には背の高い松がしげっていたこと、

たかき松にとまることのできる鳥は、ツルではなくおそらくコウノトリであって、

その食性を考えると、周辺には田んぼなどの平地が広がっていたことなど

が読み取れる――というふうに。

 

「歌には当時の実景が詠まれており、それをつぶさに分析すると、

 当時の鎌倉の植生や地形などの自然環境を再現することができます――」

 

「緑の学校」にふさわしく、植物に焦点をあてた歌の楽しみ方を教えていただきました。

 

湯浅先生、今年度も興味深いお話をありがとうございました。

 

 

 

 

 



緑の学校 その

湿地の動植物(鎌倉中央公園)

 

 

9月30日、月曜日、晴れ。

仲秋をすぎた今、植物たちは花をつけたり実をつけたり、

冬に向けての準備を着々とすすめています。

 

▲鎌倉中央公園の秋を特徴づけるツリフネソウ、オオミゾソバ、ミゾソバ

 

本日の緑の学校は、鎌倉中央公園での自然観察。

今や貴重な自然環境となった湿地が残されています。

 

 

カツラの木の周辺には綿菓子のような香り。

ミニチュアバナナのような実をさがして観察しました。

 

 

ツユクサの花の構造をルーペで観察。

足元にはヒガンバナ。例年より遅くまで咲いています。

 

 

流れの横のなんでもない草むらには、

チョウジタデ、カヤツリグサ、タマカヤツリ、ヒメクグ、

キンエノコロ、アキエノコログサ、ヌカキビなどなど・・・・。

 

 

この日はなんと季節外れのサクラが咲いていました。

 

 

自然の営みを丹念に観察しつつ、深まりゆく秋の風情を楽しみました。

 

 

 

 

 

 

 

 



緑の学校 その

初秋の鎌倉広町緑地

 

 

9月2日、月曜日、晴天。

 

緑の学校の後期は、「鎌倉広町緑地」からスタートです。

ここ「鎌倉広町緑地」は鎌倉三大緑地の1つ。

複雑に入り組む谷戸と丘陵地で形成され、湧水が流れ込む多様な水辺環境には、

豊かな生態系が維持されています。

 

 

午前中は「きはちの窪」にかけての湿地を歩き、うさぎ山に登って尾根筋をおりてきました。

 

 

崖地のツル植物を観察しながらウルシ林へ。幹には漆のかきあとが残っています。

 

 

 

 

 

ミズタマソウ、キンミズヒキ、キツネノマゴ、ヌスビトハギ・・・。

華やかさはありませんが、秋の花はとても可憐であじわい深い。

 

 

尾根筋を降りてきました。

 

 

午後は御所谷の谷戸にある田んぼや畑の周辺を歩きました。

ここは、市民の方々のボランティア活動により、田んぼや畑が復元されています。

 

 

 

まだまだ気温も高く、熱中症が懸念されるような日でしたが、

そこここの小さな花々が確実な秋の訪れを知らせてくれます。

 

 

そして、キブシはすでに来年のつぼみをつけている――、

講師の先生の指摘によって、植物はもう冬支度さえはじめていることを

知りました。

 

 

 

 

 

 

 



緑の学校 その

緑の現状

 

7月1日、月曜日、くもり/雨。

 

 

鎌倉には、多くの歴史的な寺社仏閣や建造物がありますが、

鎌倉の鎌倉たる雰囲気は、それらが背景のみどりと一体となって醸されています。

そのみどりは、これまでどのように守られ、今後はどのように保全されていくのでしょうか?

 

 

第5回の「緑の学校」では、鎌倉市都市景観部みどり課長を講師に迎えて、

緑政の歴史や今後の施策についてのお話を聞きました。

 

 

「昭和の鎌倉攻め」と呼ばれる急激な宅地開発。

昭和39年、鶴岡八幡宮の裏山に開発の動きがあったとき、

地元住民や多くの文化人による開発反対運動がおきました。

それは「御谷騒動」とも呼ばれ、今日の鎌倉の緑保全の原点とも言われているそうです。

この「御谷騒動」を契機として生まれた「古都保存法」や、

「緑の基本計画」等の施策によって緑の保全がすすみ、

鎌倉の自然環境や景観が守られてきました。

 

 

 

後半では、緑の質の向上など、今後の課題についてのお話がありました。

 

さて、8月は「緑の学校」は夏休み。

9月には、今日のお話にも登場した三大緑地の1つ、鎌倉広町緑地に出かけます。

どうぞお楽しみに。

 

 

 

 

 

 



緑の学校 その

稲村ヶ崎の海辺を歩く

 

6月17日、月曜日、晴れ。

 

約7キロにわたる海岸線がのびる、海の街・鎌倉。

本日の「緑の学校」では、海岸性の植物と海藻を中心に観察します。

 

 

集合場所は、逗子開成中学ボート遭難の碑。

目の前には、〜真白き富士の嶺、緑の江の島〜という、

碑に刻まれた鎮魂の歌詞そのものの風景が広がっていました。

 

 

あと1時間もすると干潮です。

大急ぎで稲村ヶ崎の東側に広がる藻場を見に行きました。

この先に、ホンダワラ類の生い茂るガラモ場=ナノリソの森があるそうです。

 

 

海岸におりてみました。

 

 

海藻(ミル)やタイドプールに残された小さな魚、貝類・・・、

磯の観察は心がはずみます♪

このあと、3班に分かれて海岸性の植物を観察しました。

 

 

強い日射し、寒暖の差、強い潮風、乾燥など、海辺の環境は過酷です。

 

 

海岸性の植物は、肉厚の葉、毛を密生させている、光沢があるなどの特徴をもって、

厳しい自然環境のなかで生き抜いています。

 

 

 

ルーペでのぞいた世界のなかに、そのような植物の生命力を目の当たりにして、

「おお!」と、感嘆の声があがりました。

 

 

稲村ヶ崎から七里ヶ浜にかけて、ごっそりと砂が流されています。

砂とともに海岸の植物も流されてしまったようです。

 

 

昼食のあとは海藻の時間。

実物や標本を見ながら、緑藻・褐藻・紅藻、海草についてのお話を聞きました。

海辺を散歩するときに、今日のお話を思い出していただけるのではないでしょうか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 



緑の学校 その

緑との共生

 

6月3日、月曜日、晴れ。

 

 

私たち人間は、日々の暮らしの中で「緑」から多大な恩恵を得ています。

環境面、文化面、心理面、生産面・・・、多岐にわたる緑の役割の中で、

本日の湯浅先生の講義では、特に「環境的機能」に光が当てられました。

 

 

自然環境の劣化が、都市生活にさまざまな問題を引き起こしています。

 

 

懸念されるのがモウソウチクによる里山の侵略。

斜面のモウソウチクが枯れると、土砂崩れを引き起こしたりします。

モウソウチクのコントロールについて、さまざまな提言がありました。

 

私たちが今すぐにできることは、”竹の割りばし利用や竹製品の見直し”でしょうか。

 

 

人間が吐き出すCO₂を吸収してくれるのも緑です。

 

 

天然のクーラーとしての緑の役割を考えてみました。

 

 

 

 

 

屋上緑化や壁面緑化の具体例についての紹介もありました。

地球の温暖化を実感する近年の夏、緑の重要性を再認識する講義でした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 



緑の学校 その

新緑を楽しむ

 

 

5月13日、月曜日、晴れときどき曇り。

今日は緑の学校の自然観察。

むせるような緑につつまれて、

佐助町〜佐助稲荷神社〜源氏山公園〜巽神社へと歩きました。

 

 

鎌倉市役所のクスノキからスタートしました。

 

 

 

佐助町の住宅からこぼれる緑。

 

 

花のうをつけたイタビカズラ。

 

 

今を盛りに咲き誇るマルバウツギ。

 

 

佐助稲荷の奥からハイキングコースへ。

 


板根が発達したムクノキ。

 

 

講師のナビゲートによって、ふだん気づかないような植物にも目が向きます。

 

 

海をながめて小休憩。

 

 

昼食の後は、講師から自然観察のコツをおそわりました。

 

 

心地よい疲れと充実感・・・、本日の講座が終了しました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 



緑の学校 その

鎌倉のサクラ

 

4月15日、月曜日、晴れ。

2019年度の緑の学校がはじまりました。

 

 

第1回目のテーマは「鎌倉のサクラ」。

湯浅浩史先生の講義です。

 

 

気温の低い日が続いているため、例年より長くサクラの花を愛でることができます。

サクラ咲くなかの、サクラの講義となりました。

 

 

前半は「サクラ」の語源から。

サクラの「サ」は稲作の神に由来し、

「クラ」は、その神の座る場所。

サクラの花は、秋祭りで帰って行った稲作の神様が帰ってくる目印。

花見の起源は、豊かな実りをもたらしてくれる「予祝」、とのことです。

 

 

鎌倉の山々によく見られるサクラの種類、その特徴や見分け方についての説明がありました。

 

 

鎌倉を発祥の地とするオオシマザクラ系の八重桜「普賢象」については、

 

 

古い地図の材木座4丁目あたりに「普賢象山」という名が実在したことなどなど・・・

興味の尽きない、2時間の講義でした。

 

座学と自然観察の「緑の学校」、次回は、自然観察『新緑を楽しむ』。

御成町、佐助、源氏山公園を歩きます。

 

 

 

 

 

 



緑の学校OBのスキルアップ講習会

早春の鎌倉中央公園を楽しむ

 

 

3月11日、月曜日、朝方は風雨、のち曇りときどき晴れ。

 

鎌倉の「緑の学校」が開校してもう30数年。

講座を修了された方々は、毎年自主グループを結成し、自然観察を継続されています。

 

今日は、そのOBたちに自然観察のスキルを磨いていただくための特別講座です。

 

 

 

今年は、「カバノキ科の植物」、「カテンソウ」、「ツバキ」にポイントを絞りました。

 

 

 

午前中は研修室で座学をおこないました。

 

 

お天気がよくなったので、午後は野外で観察。

 

 

カバノキ科のハンノキを観察。

 

 

座学で予習したので、カテンソウの花の構造もよくわかります。

 

 

ヨモギ、ヘビイチゴ、ヤブタバコ、オニタビラコ、ムラサキケマン、ヤエムグラ・・・。

何でもないところにも、いろんな命が芽吹いていました。

 

 

ウグイスカグラ、キブシ、タンポポ・・・。

スキルアップ講座のこの時期、毎年たがえずに私たちを迎えてくれる春の花です。

 

今年もまた「緑の学校」「緑のレンジャー・シニア」講座がはじまります。

只今、受講者募集中。

お申込みは3月24日(必着)まで。

 

詳しくは、下記をご覧ください。

http://kamakura-park.com/learn/greenschool/index.html

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


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