緑の学校 その

湿地の動植物 ――鎌倉中央公園――

 

 

10月2日、月曜日、曇り。

深まりつつある秋のなか、鎌倉中央公園で湿地の動植物を観察しました。

 

 

このあたりはもともと旧深沢村山崎地区の人たちが耕作していたところだそうで、

田畑のある里山の風景とともに、今では貴重な自然環境となった湿地が残されています。

 

 

観察に出かける私たちを見送るように、アオサギが飛来しました。

 

 

カツラの林には、メイプルシロップのような甘い香りがただよっています。

 

 

  

 

このあたりには毎年、ミゾソバとオオミゾソバとツリフネソウが咲き乱れるのですが、

どういうわけか今年はツリフネソウが激減していました。

 

 

よく似た植物の個々の特徴や見分け方を知ったり、

 

 

童心にかえってイナゴやバッタをさがし、虫の音に耳を澄してみたり、

 

 

 

ルーペをのぞいては、植物の造形やそこに秘められたしたたかな生き残り戦略に感嘆!

 

 

講師の先生のナビゲートによって、さまざまな角度から自然にアプローチし、五感で感じ、

堪能した一日でした。

 

今月は10月23日に、湯浅浩史先生の座学、

「源実朝の金槐和歌集の花と緑」があります。

お愉しみに。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 



緑の学校 その

初秋の鎌倉広町緑地

 

 

9月4日、月曜日、曇り時々雨。

後期の緑の学校は「鎌倉広町緑地」からスタートです。

 

 

午前中は、きはちの窪から反時計回りでうさぎ山の尾根道に出る周回路を歩きました。

 

 

 

 

 

 

 

下見の時は暑さを心配しましたが、この日、広町の草花たちはすっかり秋の装いです。

前夜の雨のせいでしょうか、しっとりと瑞々しく潤っています。

 

 

 

午後からは、御所谷方面の観察。

 

 

 

 

 

 

市民の方々の活動によって田んぼや畑が維持されているからこそ、

虫も、小動物も、植物も、人をも含めた里山の豊かな生態系が残されています。

 

 

観察会も終わるころ、大粒の雨がふってきて大エノキの下で雨宿り。

 

 

大エノキは実をいっぱいつけていました。

 

来月は鎌倉中央公園です。

 

 

 

 

 

 

 



緑の学校 その

緑の現状

 

 

7月3日、月曜日、晴れ。

 

豊かな緑と歴史の街、鎌倉。

その貴重な財産である緑を守るために、鎌倉市民はどのように行動し、

行政はどのような施策を行なってきたのでしょうか?

 

 

第5回の講座では、鎌倉の歴史風土や都市特性を振り返り、

今ある緑がどのように残されてきたのかを考えてみました。

 

 

鎌倉の緑も「昭和の鎌倉攻め」とよばれる宅地開発の波に、

のみこまれてしまいそうになった時期がありました。

 

 

緑を守るために地域住民や文化人が立ち上がった象徴的な開発反対運動が「御谷騒動」。

 

(もしも鶴岡八幡宮裏山が宅地開発されてしまったらというシミュレーション写真)

 

 

「鶴岡八幡宮と裏山の緑が一体になってこその神々しさです」、と講師。

このスライドを見ていた誰もが、

(この裏山の緑が失われなくてよかった・・・)

と痛感し、先人の努力に感謝したのではないでしょうか。

 

 

三大緑地をはじめ、

さまざまな人がさまざまな立場で携わって残った鎌倉の緑。

これからも大切にしていきたいですね。

 

これで緑の学校は夏休みに入ります。

鎌倉広町緑地、鎌倉中央公園、天園ハイキングコース、獅子舞・・・、

緑の学校は、後期も、この豊かな緑のなかに自然観察に出かけます。

楽しみにしていてください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 



緑の学校 その

海辺を歩く ――稲村ヶ崎――

 

 

6月12日、月曜日。

ニュースで「梅雨入りしました」と聞きましたが、

ラッキーなことに今日は晴れました。

本日の緑の学校は、稲村ヶ崎の潮風に吹かれながら海辺の自然観察です。

 

 

強い日射しや、温度変化、潮風にさらされるなど、

きびしい自然のなかで生き抜いている海辺の植物を観察しました。

 

 

ハマボッス                   ハマヒルガオ

 

 

ツルナ                     ボタンボウフウ

 

 

ラセイタソウ                  タイトゴメ

 

 

イワダレソウ                  ハマウド

 

 

稲村ヶ崎と七里ヶ浜の間に注ぎこむ音無川の河口を観察。

すぐ上をルート143が走っているとは思えないような風景です。

 

 

遠景に見える江ノ島。潮はどんどん引いています。

 

 

 

打ち上げられた海藻をひろって、稲村ヶ崎にもどりました。

 

 

午後からは海藻教室。

 

 

緑藻、褐藻、紅藻。30種近くの海藻を拾いました。

 

  

 

海藻押し葉の作り方も教わりましたので、ぜひチャレンジしてみてください。

 

 

お疲れさまでした。

鎌倉ならではの海辺の自然観察、堪能していただけましたでしょうか・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 



緑の学校 その

緑のとの共生

 

 

6月5日、月曜日、晴れ。

本日の湯浅先生の講義は、「緑との共生」。

 

私たち人間はどのように緑とかかわり、どのような恩恵を受けてきたか。

 

緑の機能と役割を検証してみました。

 

 

 

緑が失われると、都市生活にさまざまな問題を引き起こします。

 

 

かつては人が手を入れながら茅場などに利用してきた「外山」。

そういう草原が失われたことは、生物多様性の上からもたいへん懸念される問題だということです。

 

 

 

日本の山々を席巻する勢いのモウソウチクのコントロールにも、いくつかの提言がありました。

 

 

 

 

 

「身近な緑は世界とつながっている」という湯浅先生の言葉が、印象に残りました。

 

次回の緑の学校は6月12日。

稲村ケ崎の海辺を歩きながら、海岸性の動植物や海藻を観察します。

 

 

 

 

 

 

 



緑の学校 その

新緑を楽しむ

 

 

5月8日、月曜日、晴れ。

この季節、鎌倉の山々は、燃えるような緑にあふれています。

今年度はじめての「緑の学校」の自然観察会は、新緑の生命力に包まれて、

佐助の住宅地〜佐助稲荷〜ハイキングコース〜源氏山公園を歩きました。

 

 

鎌倉らしい街の雰囲気を醸し出す独特の筑地塀。

 

 

そこに生える小さな植物の観察も楽しみの一つです。

 

 

崖地にはマルバウツギが満開。

 

 

洞門のまわりには、シダやイヌショウマ、ツルカノコソウ・・・。

 

 

佐助稲荷を経てハイキングコースへ。

 

 

 

緑の濃淡に染まるような1日でした。

新緑を堪能していただけましたでしょうか。

 

 

 

 

 

 

 

 



緑の学校 その

鎌倉のサクラ

 

4月10日、月曜日、晴れ。

平成29年度の緑の学校がはじまりました。

第1回目のテーマは「鎌倉のサクラ」。

 

 

 

湯浅先生のお話は、「サクラ」の語源からはじまりました。

 

「サクラ」の語源は、戦前までは「サク(咲く)+ラ(等)」という説が有力でしたが、

今では、「サ(稲作の神)+クラ(宿るところ)」と考えられているそうです。

サクラの開花は、田起こしの合図。

歌って踊って酔いしれる「花見」も、もともとは稲の神様を喜ばせて豊作を願う

「予祝」としての意味があるそうです。

 

 

 

鎌倉を象徴するサクラは、オオシマザクラ系の八重桜。

なかでも最古の里桜「普賢象」は鎌倉発祥のサクラであると考えられるそうで、

鎌倉の古地図にも「普賢象山」という名が見つかっています。

その他、覚えておきたい鎌倉のサクラとして、日蓮ゆかりの「妙法桜」や「桐ケ谷」が

紹介されました。

 

 

 

 

後半は、スライドショー。

 

この日、段葛のソメイヨシノはほぼ満開でしたが、

ソメイヨシノが発見された経緯についてや

サクラの種類の見分け方についてのくわしい解説がありました。

 

来月は自然観察会。

鎌倉の新緑を楽しみます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 



緑の学校 その

鎌倉の紅葉(獅子舞〜天園)卒業遠足

 

 

12月5日、月曜日、晴れ。

今日は緑の学校の最終回。卒業遠足です。

 

 

大塔宮へ集合して、永福寺の史跡公園へ移動します。

 

 

 

鎌倉らしい自然を五感で味わいつつ、天園ハイキングコースをすすみます。

 

 

リョウメンシダ、ジュウモンジシダ、アスカイノデ、イワガネゼンマイ、イワガネソウ、

オオイタチシダ、ノコギリシダ、オリヅルシダ、フモトシダ・・・・・、

このあたりはシダの宝庫です。

 

 

これまでになくぬかるんだ道は、歩くことさえたいへんでしたが、

 

 

獅子舞の紅葉はさすがでした。

 

 

登り切ったところからは――、

最高のながめでした♡

 

 

野鳥の声に耳をすませたり、

 

 

地層の露頭を観察したりして、

 

 

無事、大塔宮にもどってきました。

 

座学と自然観察の「緑の学校」はいかがでしたでしょうか。

講師のみなさま、今年1年、ありがとうございました。

 



緑の学校 その

ネイチャートレイル 鎌倉―横浜

 

 

11月7日、月曜日、晴れ・曇り。

いきなり冬がやってきたように冷えますが、雨さえ降らなければそれでよし、

贅沢は言いません。

 

 

今日は、鎌倉霊園を抜けたところから緑に囲まれた近郊緑地を歩き、

横浜自然観察の森まででかけました。

 

 

 

この季節、華やかな花は少ないのですが、

ふだんは見過ごしてしまうような地味な花や実に注目。

 

 

丹念に見てみると、構造の面白さに驚かされます。

 

 

観察しながら山道を歩いていると、

 

 

目を見張るような立派なサラシナショウマの花。

 

 

草の中では小さなハダカホオズキの実がかがやいています。

 

 

横浜市と鎌倉市の市境です。

 

 

横浜自然観察の森で湿地の植物を観察。

 

 

コゲラがいました。

 

 

講師の話に熱心に聞き入る受講者のみなさん。

 

来月はいよいよ卒業遠足、

獅子舞・天園で鎌倉の紅葉を楽しみます。

 

 

 

 

 

 

 



緑の学校 その

源実朝の金槐和歌集の花と緑

 

 

10月17日、月曜日、小雨。

今日は湯浅先生の平成28年度最後の講座です。

 

 

「一般的に頼朝に比べると影の薄い実朝ですが、

鎌倉・室町・江戸幕府の39名の武士のうち、歌集を出したのは実朝だけ。

戦いだけでなく精神性をも兼ね備えた者がすぐれた武士ならば、

ぜひ実朝の存在を再認識してほしいものです」

というところから金槐和歌集の講義がはじまりました。

 

 

「なぜ実朝が歌集を出したのか」という背景を丹念にさぐります。

 

 

「実景を詠んだ歌からは、13世紀の鎌倉の自然植生や古地形までわかります」

と、湯浅先生。

 

たとえば、

〜鶴岡仰ぎて見れば嶺の松 こずゑ遥かに雪ぞつもれる〜

という歌からは、

今は照葉樹林におおわれた八幡宮の裏山にマツがしげっていたことがわかります。

 

また、

〜梓弓磯べに立てるひとつ松 あなつれづれげ友なしにして〜

という、由比の若宮(元八幡)の歌からは、

海岸線が今よりも深く、滑川の奥まで来ていたことがわかります。

 

 

このようにして、あっというまに講座時間の2時間がたちました。

湯浅先生、今回も多角度的かつ深いアプローチの講義をありがとうございました。

 

 

 

 


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