緑の学校 その

稲村ヶ崎の海辺を歩く

 

6月17日、月曜日、晴れ。

 

約7キロにわたる海岸線がのびる、海の街・鎌倉。

本日の「緑の学校」では、海岸性の植物と海藻を中心に観察します。

 

 

集合場所は、逗子開成中学ボート遭難の碑。

目の前には、〜真白き富士の嶺、緑の江の島〜という、

碑に刻まれた鎮魂の歌詞そのものの風景が広がっていました。

 

 

あと1時間もすると干潮です。

大急ぎで稲村ヶ崎の東側に広がる藻場を見に行きました。

この先に、ホンダワラ類の生い茂るガラモ場=ナノリソの森があるそうです。

 

 

海岸におりてみました。

 

 

海藻(ミル)やタイドプールに残された小さな魚、貝類・・・、

磯の観察は心がはずみます♪

このあと、3班に分かれて海岸性の植物を観察しました。

 

 

強い日射し、寒暖の差、強い潮風、乾燥など、海辺の環境は過酷です。

 

 

海岸性の植物は、肉厚の葉、毛を密生させている、光沢があるなどの特徴をもって、

厳しい自然環境のなかで生き抜いています。

 

 

 

ルーペでのぞいた世界のなかに、そのような植物の生命力を目の当たりにして、

「おお!」と、感嘆の声があがりました。

 

 

稲村ヶ崎から七里ヶ浜にかけて、ごっそりと砂が流されています。

砂とともに海岸の植物も流されてしまったようです。

 

 

昼食のあとは海藻の時間。

実物や標本を見ながら、緑藻・褐藻・紅藻、海草についてのお話を聞きました。

海辺を散歩するときに、今日のお話を思い出していただけるのではないでしょうか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 



緑の学校 その

緑との共生

 

6月3日、月曜日、晴れ。

 

 

私たち人間は、日々の暮らしの中で「緑」から多大な恩恵を得ています。

環境面、文化面、心理面、生産面・・・、多岐にわたる緑の役割の中で、

本日の湯浅先生の講義では、特に「環境的機能」に光が当てられました。

 

 

自然環境の劣化が、都市生活にさまざまな問題を引き起こしています。

 

 

懸念されるのがモウソウチクによる里山の侵略。

斜面のモウソウチクが枯れると、土砂崩れを引き起こしたりします。

モウソウチクのコントロールについて、さまざまな提言がありました。

 

私たちが今すぐにできることは、”竹の割りばし利用や竹製品の見直し”でしょうか。

 

 

人間が吐き出すCO₂を吸収してくれるのも緑です。

 

 

天然のクーラーとしての緑の役割を考えてみました。

 

 

 

 

 

屋上緑化や壁面緑化の具体例についての紹介もありました。

地球の温暖化を実感する近年の夏、緑の重要性を再認識する講義でした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 



緑の学校 その

新緑を楽しむ

 

 

5月13日、月曜日、晴れときどき曇り。

今日は緑の学校の自然観察。

むせるような緑につつまれて、

佐助町〜佐助稲荷神社〜源氏山公園〜巽神社へと歩きました。

 

 

鎌倉市役所のクスノキからスタートしました。

 

 

 

佐助町の住宅からこぼれる緑。

 

 

花のうをつけたイタビカズラ。

 

 

今を盛りに咲き誇るマルバウツギ。

 

 

佐助稲荷の奥からハイキングコースへ。

 


板根が発達したムクノキ。

 

 

講師のナビゲートによって、ふだん気づかないような植物にも目が向きます。

 

 

海をながめて小休憩。

 

 

昼食の後は、講師から自然観察のコツをおそわりました。

 

 

心地よい疲れと充実感・・・、本日の講座が終了しました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 



緑の学校 その

鎌倉のサクラ

 

4月15日、月曜日、晴れ。

2019年度の緑の学校がはじまりました。

 

 

第1回目のテーマは「鎌倉のサクラ」。

湯浅浩史先生の講義です。

 

 

気温の低い日が続いているため、例年より長くサクラの花を愛でることができます。

サクラ咲くなかの、サクラの講義となりました。

 

 

前半は「サクラ」の語源から。

サクラの「サ」は稲作の神に由来し、

「クラ」は、その神の座る場所。

サクラの花は、秋祭りで帰って行った稲作の神様が帰ってくる目印。

花見の起源は、豊かな実りをもたらしてくれる「予祝」、とのことです。

 

 

鎌倉の山々によく見られるサクラの種類、その特徴や見分け方についての説明がありました。

 

 

鎌倉を発祥の地とするオオシマザクラ系の八重桜「普賢象」については、

 

 

古い地図の材木座4丁目あたりに「普賢象山」という名が実在したことなどなど・・・

興味の尽きない、2時間の講義でした。

 

座学と自然観察の「緑の学校」、次回は、自然観察『新緑を楽しむ』。

御成町、佐助、源氏山公園を歩きます。

 

 

 

 

 

 



緑の学校OBのスキルアップ講習会

早春の鎌倉中央公園を楽しむ

 

 

3月11日、月曜日、朝方は風雨、のち曇りときどき晴れ。

 

鎌倉の「緑の学校」が開校してもう30数年。

講座を修了された方々は、毎年自主グループを結成し、自然観察を継続されています。

 

今日は、そのOBたちに自然観察のスキルを磨いていただくための特別講座です。

 

 

 

今年は、「カバノキ科の植物」、「カテンソウ」、「ツバキ」にポイントを絞りました。

 

 

 

午前中は研修室で座学をおこないました。

 

 

お天気がよくなったので、午後は野外で観察。

 

 

カバノキ科のハンノキを観察。

 

 

座学で予習したので、カテンソウの花の構造もよくわかります。

 

 

ヨモギ、ヘビイチゴ、ヤブタバコ、オニタビラコ、ムラサキケマン、ヤエムグラ・・・。

何でもないところにも、いろんな命が芽吹いていました。

 

 

ウグイスカグラ、キブシ、タンポポ・・・。

スキルアップ講座のこの時期、毎年たがえずに私たちを迎えてくれる春の花です。

 

今年もまた「緑の学校」「緑のレンジャー・シニア」講座がはじまります。

只今、受講者募集中。

お申込みは3月24日(必着)まで。

 

詳しくは、下記をご覧ください。

http://kamakura-park.com/learn/greenschool/index.html

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 



緑の学校 その

鎌倉の紅葉

 

 

12月3日、月曜日、曇り一時雨。

平成30年度最後の緑の学校は、獅子舞・天園ハイキングコースの紅葉を楽しみました。

 

 

台風の影響で今年の紅葉はきっとダメだろうと思っていましたが、

心配していたほどではありませんでした。

 

 

天園ハイキングコースに入り、二階堂川の源流を遡ります。

 

 

 

 

このあたりはシダの宝庫です。

 

 

紅葉のピークには、あと1週間くらいでしょうか。

 

 

 

「緑の学校の最終回こそが、自然と関わる生活のはじまり」

(講師より)

 

 

10回の講座で鎌倉の自然を学ぶ「緑の学校」。

愉しんでいただけましたでしょうか。

 

講師の先生方、いつも充実した講座をありがとうございました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 



緑の学校その

ネイチャートレイル 鎌倉ー横浜

 

 

11月5日、月曜日、曇りときどき雨。

 

今日は、三浦半島の付け根の北側を鎌倉から横浜へと市境を越えて歩き、

「横浜自然観察の森」を訪ねました

 

 

鎌倉霊園を抜けたところからハイキングコースに入ります。

このあたりは、鎌倉でもっとも豊かな自然が残されたエリア。

 

 

シロダモ、スダジイ、タブノキ、ヤブニッケイ、カシ類などの常緑広葉樹と

イヌビワ、ケヤキ、ムクノキなどの落葉広葉樹が入り混じっています。

 

 

 

楊枝にもなるクロモジの木。

暗緑色の枝と葉っぱの緑が美しい。

枝先の匂いを嗅いだり、葉芽と花芽を観察したりしました。

 

 

山路のところどころで目を喜ばせてくれる花々や木の実。

 

 

 

昼食は自然観察センター前で。

月曜日で事務所はお休みですが、毎年お世話になっています。

 

 

午後はヘイケボタルの湿地などを観察。

トチカガミとアサザの見分け方を教わったり、

ツリフネソウの種子をとばしたりしました。

 

 

今日はハイキングコースの途中で雨が降ってきて、雨具をつけての観察になりましたが、

野鳥の声も聞くことができました。

 

 

お疲れさまでした。

 

 

 

 

 



緑の学校 その

源実朝の金槐和歌集の花と緑

 

10月29日、月曜日、晴れ。

今日は、湯浅先生の今年度の最終講義の日。

 

鎌倉幕府三代将軍・源実朝が編纂した『金槐和歌集』の歌をとりあげて、

古の鎌倉の景観や地形、自然環境について考えてみました。

 

 

「鎌倉〜室町〜江戸時代を通して39人の将軍がいたなかで、

自ら歌を詠み、歌集まで編纂したのは源実朝ただ一人」。

 

鎌倉というと頼朝ばかりが注目されますが、

歌集を編纂した将軍という存在は、世界にもあまり例がないそうです。

 

 

12歳で将軍になった実朝は、母・政子や北条の人々の言いなりでしたが、

生涯に3つ、自分の意志を通したと言います。

 

1つは、大船を造って宋へ渡ろうとしたこと。

2つは、頼朝が嫌った天皇からの官位を受けたこと。

3つは、母・政子に逆らって京からの嫁を迎えたこと。

 

820年以上前の人とはいえ、今に通じるものを感じます・・・。

 

 

『金槐和歌集』とはどういう意味でしょうか?

 

湯浅先生によりますと、「金」は鎌倉、「槐」はエンジュの木。

エンジュは中国では大臣でなければ家に植えることができなかった木で、

天皇から右大臣の官位をもらった実朝を表す――

つまり「鎌倉の右大臣実朝の和歌集」ということだそうです。

 

 

湯浅先生は、「実景を詠んだ歌は、古環境、古地形の一級の史料だ」とおっしゃいます。

 

今回は、歌に詠まれた植物のなかで、「マツ」に注目しました。

 

〜鶴岡仰ぎて見れば嶺の松 こずゑはるかに雪ぞつもれる〜

〜八幡山木たかき松にゐる鶴の はね白妙にみ雪ふるらし〜

 

当時の八幡宮の山の上には背の高い松がしげっていた・・・。

 

現在の照葉樹を中心とした植生とはずいぶん違っています。

 

「たかき松にゐる鶴」は、ツルではなくコウノトリとのこと。

足の構造上ツルは木のてっぺんにとまっていることができないのだそうです。

コウノトリの食性から、八幡宮の周辺には多くの田んぼがあったことが

推測できるとのことでした。

 

 

〜出で去なば主なき宿となりぬとも 軒端の梅よ春を忘るな〜

 

実朝が甥の公暁に暗殺される日に詠んだ歌も紹介されました。

 

武士の時代、その頂点にありながら、「文」に対する強い憧れと感受性を持った実朝。

 

湯浅先生のお話に誘われて時代を遡り、鎌倉時代の自然や景観、

そして実朝という一人の若者を垣間見たような感覚を覚えました。

 

湯浅先生、今年度も貴重な講義をありがとうございました。

 

 

 

 

 

 

 



緑の学校 その

湿地の動植物 ――鎌倉中央公園――

 

 

10月1日、月曜日、台風一過の強い日射し、晴れ。

昨夜の嵐は、風の巻く音が怖かったですね。

 

「台風の後片付けで、緑の学校をお休みします」

というご連絡も何件かいただきました。

 

さて今日の緑の学校は、山崎の谷戸にある鎌倉中央公園で、

湿地の動植物を観察します。

 

 

鎌倉中央公園には、里山の風景とともに、

今や貴重な自然環境となった湿地が残されています。

 

 

その湿地に今、ツリフネソウ、ミゾソバ、オオミゾソバなどの花々が

いっせい開花し、深まりゆく秋を感じるもっとも美しい季節を迎えています。

 

 

カツラの木の林には、カラメルソースのような甘い香りがしています。

 

 

講師が葉っぱにかくれていたガガイモの実を発見! ユニークな形です。

 

 

ツユクサの花の構造をルーペで見たり、

 

 

 

チカラシバの草むらにイナゴを探したり、虫の声・野鳥の声に耳をすませたりして、

五感をはたらかせて自然観察します。

 

 

手をふる(たぶん怒っている)カマキリ君に別れを告げて、

緑の学校が終了しました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 



緑の学校 その

初秋の鎌倉広町緑地

 

 

9月3日、月曜日、曇りときどき小雨。

炎暑ともいえる夏が過ぎ、ようやく初秋の気配。

緑の学校の後期は、豊かな自然が残る「鎌倉広町緑地」からスタートです。

 

 

 

 

エゴノキの実を食べに来たヤマガラが、にぎやかに私たちを迎えてくれました。

 

 

朝がたの雨がつよかったので、山道はさけて、午前中は「きはちの窪」方面へ。

 

 

  

 

 

カラスウリ、ヤブミョウガ、イノコズチ、キツネノマゴ、キンミズヒキ、

タカサブロウ、シロバナサクラタデ・・・、

 

 

派手さはありませんが、瑞々しく潤った植物の美しさは格別です。

 

 

途中のウルシ林でウルシ科の植物の話を聞いたり、

 

 

ジュズダマの花の構造を詳しく観察したりして、気が付けばもうお昼。

 

 

午後の部は、ガマについてのお話からはじまり、

 

 

 

御所谷の田んぼや畑の周辺や川沿いを歩きました。

 

 

 

 

 

ツリガネニンジン、ツルボ、センニンソウ、アキカラマツ、タコノアシ、

ミズタマソウ・・・、

 

 

遠景に目をやると、タラノキが今を盛りに咲き誇っています。

 

 

雨が降ったりやんだりしましたが、オオシオカラトンボに別れを告げて、

本日の緑の学校は無事終了。

 

来月は鎌倉中央公園です。

さらに深まった秋の風情を愉しみましょう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


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