緑の学校 その

鎌倉の紅葉

 

 

12月3日、月曜日、曇り一時雨。

平成30年度最後の緑の学校は、獅子舞・天園ハイキングコースの紅葉を楽しみました。

 

 

台風の影響で今年の紅葉はきっとダメだろうと思っていましたが、

心配していたほどではありませんでした。

 

 

天園ハイキングコースに入り、二階堂川の源流を遡ります。

 

 

 

 

このあたりはシダの宝庫です。

 

 

紅葉のピークには、あと1週間くらいでしょうか。

 

 

 

「緑の学校の最終回こそが、自然と関わる生活のはじまり」

(講師より)

 

 

10回の講座で鎌倉の自然を学ぶ「緑の学校」。

愉しんでいただけましたでしょうか。

 

講師の先生方、いつも充実した講座をありがとうございました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 



緑の学校その

ネイチャートレイル 鎌倉ー横浜

 

 

11月5日、月曜日、曇りときどき雨。

 

今日は、三浦半島の付け根の北側を鎌倉から横浜へと市境を越えて歩き、

「横浜自然観察の森」を訪ねました

 

 

鎌倉霊園を抜けたところからハイキングコースに入ります。

このあたりは、鎌倉でもっとも豊かな自然が残されたエリア。

 

 

シロダモ、スダジイ、タブノキ、ヤブニッケイ、カシ類などの常緑広葉樹と

イヌビワ、ケヤキ、ムクノキなどの落葉広葉樹が入り混じっています。

 

 

 

楊枝にもなるクロモジの木。

暗緑色の枝と葉っぱの緑が美しい。

枝先の匂いを嗅いだり、葉芽と花芽を観察したりしました。

 

 

山路のところどころで目を喜ばせてくれる花々や木の実。

 

 

 

昼食は自然観察センター前で。

月曜日で事務所はお休みですが、毎年お世話になっています。

 

 

午後はヘイケボタルの湿地などを観察。

トチカガミとアサザの見分け方を教わったり、

ツリフネソウの種子をとばしたりしました。

 

 

今日はハイキングコースの途中で雨が降ってきて、雨具をつけての観察になりましたが、

野鳥の声も聞くことができました。

 

 

お疲れさまでした。

 

 

 

 

 



緑の学校 その

源実朝の金槐和歌集の花と緑

 

10月29日、月曜日、晴れ。

今日は、湯浅先生の今年度の最終講義の日。

 

鎌倉幕府三代将軍・源実朝が編纂した『金槐和歌集』の歌をとりあげて、

古の鎌倉の景観や地形、自然環境について考えてみました。

 

 

「鎌倉〜室町〜江戸時代を通して39人の将軍がいたなかで、

自ら歌を詠み、歌集まで編纂したのは源実朝ただ一人」。

 

鎌倉というと頼朝ばかりが注目されますが、

歌集を編纂した将軍という存在は、世界にもあまり例がないそうです。

 

 

12歳で将軍になった実朝は、母・政子や北条の人々の言いなりでしたが、

生涯に3つ、自分の意志を通したと言います。

 

1つは、大船を造って宋へ渡ろうとしたこと。

2つは、頼朝が嫌った天皇からの官位を受けたこと。

3つは、母・政子に逆らって京からの嫁を迎えたこと。

 

820年以上前の人とはいえ、今に通じるものを感じます・・・。

 

 

『金槐和歌集』とはどういう意味でしょうか?

 

湯浅先生によりますと、「金」は鎌倉、「槐」はエンジュの木。

エンジュは中国では大臣でなければ家に植えることができなかった木で、

天皇から右大臣の官位をもらった実朝を表す――

つまり「鎌倉の右大臣実朝の和歌集」ということだそうです。

 

 

湯浅先生は、「実景を詠んだ歌は、古環境、古地形の一級の史料だ」とおっしゃいます。

 

今回は、歌に詠まれた植物のなかで、「マツ」に注目しました。

 

〜鶴岡仰ぎて見れば嶺の松 こずゑはるかに雪ぞつもれる〜

〜八幡山木たかき松にゐる鶴の はね白妙にみ雪ふるらし〜

 

当時の八幡宮の山の上には背の高い松がしげっていた・・・。

 

現在の照葉樹を中心とした植生とはずいぶん違っています。

 

「たかき松にゐる鶴」は、ツルではなくコウノトリとのこと。

足の構造上ツルは木のてっぺんにとまっていることができないのだそうです。

コウノトリの食性から、八幡宮の周辺には多くの田んぼがあったことが

推測できるとのことでした。

 

 

〜出で去なば主なき宿となりぬとも 軒端の梅よ春を忘るな〜

 

実朝が甥の公暁に暗殺される日に詠んだ歌も紹介されました。

 

武士の時代、その頂点にありながら、「文」に対する強い憧れと感受性を持った実朝。

 

湯浅先生のお話に誘われて時代を遡り、鎌倉時代の自然や景観、

そして実朝という一人の若者を垣間見たような感覚を覚えました。

 

湯浅先生、今年度も貴重な講義をありがとうございました。

 

 

 

 

 

 

 



緑の学校 その

湿地の動植物 ――鎌倉中央公園――

 

 

10月1日、月曜日、台風一過の強い日射し、晴れ。

昨夜の嵐は、風の巻く音が怖かったですね。

 

「台風の後片付けで、緑の学校をお休みします」

というご連絡も何件かいただきました。

 

さて今日の緑の学校は、山崎の谷戸にある鎌倉中央公園で、

湿地の動植物を観察します。

 

 

鎌倉中央公園には、里山の風景とともに、

今や貴重な自然環境となった湿地が残されています。

 

 

その湿地に今、ツリフネソウ、ミゾソバ、オオミゾソバなどの花々が

いっせい開花し、深まりゆく秋を感じるもっとも美しい季節を迎えています。

 

 

カツラの木の林には、カラメルソースのような甘い香りがしています。

 

 

講師が葉っぱにかくれていたガガイモの実を発見! ユニークな形です。

 

 

ツユクサの花の構造をルーペで見たり、

 

 

 

チカラシバの草むらにイナゴを探したり、虫の声・野鳥の声に耳をすませたりして、

五感をはたらかせて自然観察します。

 

 

手をふる(たぶん怒っている)カマキリ君に別れを告げて、

緑の学校が終了しました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 



緑の学校 その

初秋の鎌倉広町緑地

 

 

9月3日、月曜日、曇りときどき小雨。

炎暑ともいえる夏が過ぎ、ようやく初秋の気配。

緑の学校の後期は、豊かな自然が残る「鎌倉広町緑地」からスタートです。

 

 

 

 

エゴノキの実を食べに来たヤマガラが、にぎやかに私たちを迎えてくれました。

 

 

朝がたの雨がつよかったので、山道はさけて、午前中は「きはちの窪」方面へ。

 

 

  

 

 

カラスウリ、ヤブミョウガ、イノコズチ、キツネノマゴ、キンミズヒキ、

タカサブロウ、シロバナサクラタデ・・・、

 

 

派手さはありませんが、瑞々しく潤った植物の美しさは格別です。

 

 

途中のウルシ林でウルシ科の植物の話を聞いたり、

 

 

ジュズダマの花の構造を詳しく観察したりして、気が付けばもうお昼。

 

 

午後の部は、ガマについてのお話からはじまり、

 

 

 

御所谷の田んぼや畑の周辺や川沿いを歩きました。

 

 

 

 

 

ツリガネニンジン、ツルボ、センニンソウ、アキカラマツ、タコノアシ、

ミズタマソウ・・・、

 

 

遠景に目をやると、タラノキが今を盛りに咲き誇っています。

 

 

雨が降ったりやんだりしましたが、オオシオカラトンボに別れを告げて、

本日の緑の学校は無事終了。

 

来月は鎌倉中央公園です。

さらに深まった秋の風情を愉しみましょう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 



緑の学校 その

鎌倉市の緑の現状

 

 

7月2日、月曜日、晴れ。

鎌倉といえば緑。

大仏様も、八幡様も、その背景には必ず緑があり、

緑なくしては鎌倉らしいイメージは成立しません。

この大切な緑はこれまでどのように守られ、

今後どのように保全されていくのでしょうか。

 

 

第5回「緑の学校」では、鎌倉市みどり課長を講師に迎え、

「自然と人・歴史が共生する鎌倉の実現」に向けての取り組みについて、

お話していただきました。

 

 

首都圏のベッドタウンとして住宅開発がすすんだ「昭和の鎌倉攻め」といわれた時代。

八幡宮裏山に開発の動きが出たとき、地元住民や文化人による反対運動がおこりました。

「御谷騒動」ともよばれるこの運動は、日本初のトラスト運動を成功させて開発を阻止し、

「古都保存法制定」のきっかけとなりました。

 

 

当時を伝える新聞記事です。

「京都、奈良にさきがけて、先頭を切ってアクションを起こしたことは、鎌倉の誇りです」

と、みどり課長。

 

 

 

昔とほぼ変わらずに残っている景観。

 

八幡宮はその背景とともに守られました。

 

 

「古都保存法」とともに鎌倉の緑を守ってきたのが「緑の基本計画」。

鎌倉らしさを保全するために、市民の協力によって多くの緑地を取得してきました。

 

 

三方が山に囲まれ、一方が海に開かれているという鎌倉の都市構造は、

中世のころとあまり変わっていない。

「『あんまり変わってないね』と言われるのは、鎌倉における誉め言葉です」とのこと。

 

 

市民グループによる活発な緑の保全活動もおこなわれています。

 

 

緑あっての鎌倉・・・。

鎌倉らしい景観はつねに緑とともにある・・・。

今後とも大切にしていきたいですね。

 

今回で緑の学校の前期は終了、8月は夏休みです。

よい夏をお過ごしください。

 

 

 

 



緑の学校 その

海辺を歩く

 

 

6月18日、月曜日、曇りときどき小雨。

第4回の「緑の学校」は、”海のある街・鎌倉"ならではの自然観察。

場所は、唱歌『鎌倉』に♪〜剣投ぜし古戦場〜♪と唄われた稲村ケ崎の海岸です。

 

 

講座のはじめに、

「このあたりの樹々はほとんどが常緑の照葉樹です。

 植物は、強い日射し、激しい温度変化、強い潮風や乾燥に耐えるべく、

 肉厚で光沢がある葉や長い地下茎をもつなど、海岸性植物特有の特徴をもって、

 過酷な環境を生きぬいています」

と説明がありました。

 

 

海岸の崖地から観察開始。

 

 

 

ハマボッス、ハマダイコン、ハマヒルガオ、ハマウド、ハマカンゾウ、ツルナ、

ボタンボウフウ、ラセイタソウ、ハマカンゾウ、タイトゴメ、コウボウシバ、

ハマエノコロ、イワダレソウ、ハマナデシコなどを観察。

 

 

稲村ヶ崎と七里ヶ浜の間に注ぐ音無川の河口。

例年は川底におりて、カニや小さな魚などの生きものも観察するのですが、

今回は増水していて無理でした。

 

 

 

午後からは、浜辺に漂着していた海藻を観察。

鎌倉の近海には300種前後の海藻が生い茂っていて、海の生きものをはぐくみ、

豊かな生態系に重要な役割をはたしているとのことです。

 

 

今日も講師の先生のナビゲートで、海辺の自然観察のおもしろさを

満喫していただけたのではないでしょうか?

心配していた雨も何とかこらえてくれて・・・、感謝です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 



緑の学校 その

緑との共生

 

6月4日、月曜日、晴れ。

 

日々の暮らしのなかで、私たちはどのように緑とかかわり、

緑からどのような恩恵を受けているでしょうか?

第3回の講座では、おもに緑の環境的役割について考えてみました。

 

 

湯浅先生のお話は、

「緑の環境的機能としては、CO₂の吸収が知られていますが、

鎌倉でもっとも多くのCO₂を排出しているのはなんだと思いますか?」

という問いかけではじまりました。

答えは「ヒト」。

 

 

鎌倉市民が排出するCO₂を吸収するためには、

直径30センチのオオシマザクラ45万本も必要だそうです。

 

 


人間は生きて呼吸しているだけで環境に負荷をかけているわけですが、

都市生活による自然環境の劣化は今、さまざまな問題をひきおこしています。

ヒートアイランド現象が問題となるこれからの季節、

緑は天然のクーラーとなってくれます。

 

 

 

対策の1つとして、屋上緑化や壁面緑化の例が紹介されました。

文化的にも心理的にも、私たちは緑からははかりしれない恩恵をえているようです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 



緑の学校 その

新緑を楽しむ

 

 

5月14日、月曜日。

昨日の豪雨がウソのように、みごとに晴れわたりました。

燃えるような緑に包まれて、佐助稲荷から源氏山公園へと歩き、

今年度はじめての自然観察会を行いました。

 

 

鎌倉らしい筑地塀をながめながら佐助隧道へ。

 

 

 

 

隧道を抜けた崖地では、イノデ、ゼンマイ、ミゾシダ、リョウメンシダ、ホウライシダなど多くのシダ類や

カラムシ、イヌショウマなどを観察。

 

 

 

塀の上にこぼれる花や門構えの風情を感じつつ佐助稲荷神社へ。

 

 

 

 

1年中水位が変わらないといわれる佐助稲荷の霊狐泉。

この水は佐助川からやがて滑川へと流れます。

 

 

リョウメンシダやジュウモンジシダを観察しつつ、銭洗い弁財天方面へ。

 

 

 

 

この崖にはスイカズラとテイカカズラが咲いていて、風にのって上品なよい香りがながれてきます。

 

 

源氏山に到着。

 

 

昼食のあとは、自然観察で使うルーペや双眼鏡、図鑑の話。そして解散場所の巽神社へ。

 

 

高い木のてっぺんからアカボシゴマダラ(夏型)が、帰途につく「緑の学校」を見送ってくれました。

おつかれさまでした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 



緑の学校 その

鎌倉のサクラ

 

 

4月16日、月曜日、晴れ。

 

平成30年度の「緑の学校」がはじまりました。

 

 

第1回目のテーマは「鎌倉のサクラ」。

講師は、『花おりおり』の著者、湯浅浩史先生です。

講義は50枚を超える美しいサクラの画像からはじまりました。

 

 

 

 

鎌倉の山を歩くとよく見られるオオシマザクラとヤマザクラ。

 

 

 

 

サクラの種類の見分け方。

 

 

鎌倉が発祥の地と言われるオオシマザクラ系の八重桜、「普賢象桜」のことなどなど。

 

 

後半は、「田の神様のとどまる場所」という「サクラ」の語源から、

花見の起源まで、興味のつきないお話がありました。

 

来月は自然観察。新緑を楽しみつつ、鎌倉らしい植生を見て歩きます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


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