緑の学校 その

源実朝の金槐和歌集の花と緑

 

 

10月17日、月曜日、小雨。

今日は湯浅先生の平成28年度最後の講座です。

 

 

「一般的に頼朝に比べると影の薄い実朝ですが、

鎌倉・室町・江戸幕府の39名の武士のうち、歌集を出したのは実朝だけ。

戦いだけでなく精神性をも兼ね備えた者がすぐれた武士ならば、

ぜひ実朝の存在を再認識してほしいものです」

というところから金槐和歌集の講義がはじまりました。

 

 

「なぜ実朝が歌集を出したのか」という背景を丹念にさぐります。

 

 

「実景を詠んだ歌からは、13世紀の鎌倉の自然植生や古地形までわかります」

と、湯浅先生。

 

たとえば、

〜鶴岡仰ぎて見れば嶺の松 こずゑ遥かに雪ぞつもれる〜

という歌からは、

今は照葉樹林におおわれた八幡宮の裏山にマツがしげっていたことがわかります。

 

また、

〜梓弓磯べに立てるひとつ松 あなつれづれげ友なしにして〜

という、由比の若宮(元八幡)の歌からは、

海岸線が今よりも深く、滑川の奥まで来ていたことがわかります。

 

 

このようにして、あっというまに講座時間の2時間がたちました。

湯浅先生、今回も多角度的かつ深いアプローチの講義をありがとうございました。

 

 

 

 


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