緑の学校 その

源実朝の『金槐和歌集』の花と緑

 

 

11月20日、月曜日、晴れ。

今日は、湯浅先生の本年度最後の講義です。

鎌倉幕府3代将軍、源実朝が編纂した『金塊和歌集』をとりあげ、

歌集が生まれた背景や、歌から読み取れる鎌倉の古環境をたどりました。

 

 

鎌倉・室町・江戸幕府を通して、39人の将軍がいるなかで、歌集を編纂したのは源実朝ただ一人。

世界的にも稀有な例とのことです。

湯浅先生のお話は、『金槐和歌集』成立の背景からはじまりました。

 

 

若くして将軍の位につき、母・政子や周囲の人間に従わざるをえなかった人生。

そのことへの反抗と、周囲の反対を押し切って京からもらった嫁がもたらした京文化への憧れ。

『新古今和歌集』に父・頼朝の歌が2首入っていることや藤原定家の影響等々。

実朝が歌の世界にのめり込んでいった、背景や境遇を考えると、

鎌倉時代に生きた実朝のことが、とても身近に感じられます。

 

 

また、歌は当時の植生や地形を知るための一級の資料になる、というお話もありました。

〜鶴岡仰ぎてみれば嶺の松 こずゑ遥かに雪ぞつもれる〜

〜八幡山木たかき松にゐる鶴の はね白妙にみ雪ふるらし〜

〜梓弓磯べに立てるひとつ松 あなつれづれげ友なしにして〜

などの歌をとりあげて、その当時の鎌倉の古環境(古植生や古地形)をふりかえってみました。

 

金槐和歌集に詠まれた植物から、サクラ、マツ、ウメ、ハギ、ヤマブキなど、

実朝が愛でた大倉御所の庭の風情を想像し、実朝自身の人柄に思いをはせることにも面白さを感じました。

 

本年度の緑の学校は次回で最終回、自然観察「鎌倉の紅葉」です。

お別れ遠足を楽しみましょう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 


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